地中を観察すると、砂や土の粒子の間隙に水が浸透している。このとき、粒子の間隙に水が完全に満たされた状態(飽和状
態)であれば地下水といい、水が完全に満たされていない状態(不飽和状態)であれば土壌水という。そして、地下水と土
壌水の境界を地下水面という。地下水面を境として、上部(土壌水の存在する部分)を不飽和帯、下部(地下水の存在する
ところ)を飽和帯または帯水層と呼ぶこともある。さらに不飽和帯を二分し、その下部を毛管水帯、その上部を懸垂水帯と
呼ぶこともある。
地下水面は、地表の起伏に大きな影響を受けている。地表が盛り上がる山地や台地では、地下水面も盛り上がっている。地
表がへこんでいる場合は、地下水面も同様である。
さて、上述したとおり、地下水は、地下水面より下部では面的あるいは空間的に存在している。地下水を線的なものとして
捉える地下水脈という概念があるが、ここで見るとおり地下水の実態にそぐわない概念である。
河口周辺の平野部における地下水の挙動を考えるとき、地下水の上流側が河川や海洋であり、下流側が井戸と考えた方が理
解しやすい場合が多い。平野部には数十メートルを超える井戸が多数存在し、揚水を行っている。また、地下水は地層構造
により第一帯水層・第二帯水層等の幾層にも分かれて重なっている。地下水流向は同一平面位置であっても各帯水層によっ
て異なる場合が多く、全く逆方向の流向も珍しくない。
地下水の流速
地下水の流速は非常に遅く、年速数cm - 数百m程度である。地下水の流速を求めるにはダルシーの法則を用いる。1856年に
アンリ・ダルシーが発見したこの法則では、地下水の流速 = 透水係数×動水勾配とされている(透水係数:地層が水を通す
度合い、動水勾配:任意の2点間での地下水の流動の差)。透水係数・動水勾配は、その地層の地質構造に左右されるが、地
質構造を明らかとするには実際に現地で調査を行うほかない。そのため、地下水の実態把握には、現地調査が非常に重要で
ある。
その調査方法としては、井戸やボーリング孔を掘って地中を調べる方法、地中に電流を通して電気伝導率を調べる方法、pH
、水温、弾性波で調べる方法などがあるが、最も効果を上げているのが、地下水に含まれる放射性同位体を測定して調査す
る方法である。この同位体測定法により、実際の地下水の流速や流動方向などが、地域によってはかなり詳細に判明するこ
ともある。
『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
地下水って本当においしいですよね。
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